2012年8月31日金曜日

講師を務める阿部より自己紹介


みなさんはじめまして。講師を務める阿部欽一と申します。

2008年より、「キットフック」という屋号でフリーランスにて活動しています。主にIT系企業を広告主としたメディア、コンテンツ等の企画制作(ライティング)を手がけることが多いです。たとえば、お客様の商材(ITソリューションなど)をストーリー仕立てで紹介するといった案件があったときに、商材の訴求ポイント(ストーリーの落としどころ)を踏まえて、全体の構成を考え、コンテンツとなるタイトル、見出し、ストーリー本文を執筆しています。

もともとライティングを仕事とすることになったのは、新卒で入社した会社で社内報の編集に携わったことがきっかけです。組織内の業務や商品・サービス、社員を題材に記事を執筆するという経験を数多く積んでいたため、ライターとして独立後は、特にテクニカルライターでないにも関わらず、ITソリューションなどの“難解な”企業向け商品を題材にした「書く仕事」の指名を数多くいただいているのかなあと自己分析しています。

初めて読む人に伝わるか


ライティングの仕事を通じて、一貫して先輩社員などから口を酸っぱく指導されたことが「初めてそれを読む人に伝わるかどうか」という視点を常に意識して書くということです。

たとえば、素材としてこのようなテキストが支給されたとしましょう。

このソリューションは、PM(Performance Management)ソリューションと、BI(Business Intelligence)ソリューションを二本柱に、お客様の業務プロセスを迅速かつ継続的に改善するPDCAサイクルの構築を支援するものです。

もちろん、これを一読して意味を理解できる人もいるでしょう。しかし、初めてこれを読んだ人にわかりやすい文章かどうかというと、ちょっと怪しいですね。

では、「わかりやすく」するためにどうするか。まず、PM、BIという言葉に解説を補ってわかりやすくしようと考えるわけです。


  • “組織全体に戦略を共有し、効果的に業績を向上させるPMという仕組み”
  • “BIというのは、組織の各部門の業績等のデータを加工、分析し、経営の意志決定に役立てる仕組みです”


あるいは、こうしたソリューションを必要とするそもそもの前提として、組織には以下のような経営上の課題があるのではと思いを巡らせるのです。


  • 組織の風通しが良くない
  • 他の部署がどんな仕事をしてどんな業績を上げているかわかりにくい
  • 限られた経営資源を効果的に活用して利益を最大化したい
  • 情報共有をスムーズにして機動的な組織風土にしたい


こうした課題を明らかにした上で、ソリューションの必要性や導入の効果を説明した方が、読み手に強く訴求するのではないかと考え、見出しをつけたり、全体の構成を見直していったりするのですね。

「文章力」といったときに、誤字、脱字のない文章や、文法的に正しい文章を書けることは必要です。しかし、それと同じくらい、「誰に?」「何を?」「どのように?」といった文脈や関係性を踏まえた文章が書けるかどうかが大事になってきます。ソーシャルメディアの台頭により、このことはますます重要性を増していきます。

Webでは「タイトル」「導入(リード)」「見出し」が大事


Webのライティングに携わるようになって思うのが、「なるべく大事なことを冒頭で言う」ということです。あるいは、よくいわれる「逆三角形の文章を書け」というものです。これは、「大事なこと(結論)を先に言う」というセオリーで、そのための役割を果たすのが、本文の内容を要約し、冒頭部分で話の全体像を読者に示す「タイトル」「導入(リード)」「見出し」です。

紙メディアのように、じっくりと腰を据えて「起」「承」「転」「結」で言いたいことを述べていくということがWebではあまり好まれません。PVが重視され、検索エンジンでのヒットのされやすさや、ソーシャルメディアでの拡散ということを考えると、どうしてもテキストは「キーワードを盛り込んだ説明調に」仕立てざるを得ません。

さきほど、「文脈や関係性を踏まえた文章力が重要になる」と述べましたが、Webという特性を考えたときに、ある程度、前後の文脈を省いても、興味を引きやすいタイトルを付したり、見出しをつけたりする作業というのは発生してきます。ややこしいですね。

この「文章力アップ講座」では、Webの特性も踏まえ、効果的な「タイトル」「導入(リード)」「見出し」のつけ方など、様々な場面で通用する文章力を基礎から学んでいくことができます。

私もまだまだ勉強の途上です。これから一緒にがんばっていきましょう。